「令和6年度第26回佐久視聴覚教育研究大会」を開催しました。
令和6年10月15日、佐久広域連合佐久視聴覚ライブラリー、軽井沢町教育委員会、佐久校長会、佐久地区市町村教育委員会連絡協議会、北佐久郡公民館運営協議会では、学校及び社会教育関係職員等53名を対象とした佐久視聴覚教育研究大会を軽井沢町中央公民館で開催しました。
開会にあたり本大会委員長の軽井沢町宮本教育長より「コロナ禍を経て学校教育における視聴覚教育が大きく変革を遂げたことから、社会教育においても実施する側が考えていくことが有効ではないか」とのあいさつがありました。
次に軽井沢東部小学校乙部先生より「ICTを活用した授業について 一人ひとりが生き生きと活動できる授業づくり」をテーマに、職員意識の高まりと利用場面の増加、児童の情報収集能力と表現力アップなどの成果や表計算ソフトの利用、職員のプログラミング教材実践の系統的学習など課題について実践発表が行われました。
軽井沢中部小学校菅井先生より「ICT機器を活用した業務改善について」をテーマに、これまでのアナログで行ってきた様々な業務をデジタル化により職員の負担を軽減することを目的として年月週歴の一元管理、保護者対象の各種調査をWebアンケート化の成果や相手が保護者の場合、全員がデジタルで対応できるとは限らないことから一部ペーパーで配布するなどの課題について実践発表が行われました。
軽井沢西部小学校塩入先生より「ICTを活用した業務の効率化について 教育課程研究協議会へのICT活用」をテーマに、探求・共生それぞれのチーム毎一つの単元案・指導案フォーマットを共用しているHDDにのせる活用方法や学校全体で関われる当事者意識、時間短縮の効果について実践発表が行われました。
実践発表のまとめが軽井沢中学校山﨑校長より行われました。
次に放送大学小林祐紀准教授により『教育DXに向けて今取り組むべきこと 「教える」を見直し授業感をアップデートする』をテーマに、講演が行われました。
子どもたちが自分から主体的に学ぼうとしたり、多様性を尊重したり、互いの良さを生かして共同して学ぶこと、そして最も大事な教師主導型一斉指導の授業からの脱却。社会教育や公民館活動における視聴覚教育の進め方についても提言がされました。
※【資料データ】
★0620241015軽井沢町講演 (PDF 4.66MB)
講師の小林先生にお礼の言葉が軽井沢町市村生涯学習課長よりありました。
最後に小諸市山下教育長より次回開催地としてあいさつが行われました。
次回、第27回大会は小諸市において令和8年度に開催が予定されています。
本大会を通じて学校教育の中でどのように視聴覚教育、ICT教育が実践されているのか、今、教材の開発や有効活用のあり方が求められていること、社会変化に合わせた社会教育の実践について認識をすることができました。
このようなことから、本大会の主題「高度情報化社会の中、放送・視聴覚機器等情報教育教材の効果的な活用を図りながら、情報教育の推進を通して広い視野を持った21世紀の文化を築く人間の育成を目指す」、研究目標「一人ひとりの子どもたちの生きる力を育むことを目指して、自ら考える力と心豊かな人間性を育成するために、放送・視聴覚教育及び情報教育における教育教材の有効的な利用促進を図る。また、生涯学習社会を形成していく中で社会教育における視聴覚機器等情報教育教材の有効的なあり方を究明する」を達成することができました。