第1回佐久地域星空探訪ツアーを実施しました
佐久広域連合では令和6年9月7日・8日の2日間にわたり、佐久地域の小学校4・5・6年生、親子9組18名が参加した星空関連施設の見学や星空案内人による星空観測会などを行うツアーを実施しました。
1日目は宇宙航空研究開発機構(JAXA)油井亀美也宇宙飛行士が子どもの頃、美しい星空を眺める中で宇宙飛行士になりたいと思うようになったと語る出身地、川上村を訪れました。
川上村役場では平成27年に油井宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)に142日間にわたり長期滞在した際に取り組んだミッションなどを学びました。
油井宇宙飛行士から参加した子ども達に向けて「好きなことを見つけて努力し続けることの大切さやみんなの可能性は無限大」とサプライズのビデオメッセージがありました。
メッセージを受け取った子ども達は令和7年頃に、再び国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在予定の油井宇宙飛行士に向けて応援メッセージを書きました。
役場内にある油井宇宙飛行士展示コーナーでは国際宇宙ステーション(ISS)で使用したフライトスーツなどを見学しました。
次に日本屈指の星の名所「野辺山高原」がある南牧村のベジタボール・ウィズを訪れました。
グローブシアターで迫力ある3D映像により、天文学者が日本で一番綺麗な星空ベスト3として選ぶ、日本星空三選の一つ「野辺山高原」の澄んだ夜空に輝く星を学びました。
次に「星のソムリエ」と呼ばれ、星空や宇宙の楽しさを伝える星空案内人による星空観測会を行う八ヶ岳グレイスホテルを訪れました。
夏の大三角形、こと座「ベガ」、わし座「アルタイル」、はくちょう座「デネブ」の3つの1等星を結んでできる大きな三角形を見ることができました。
2日目は国立天文台野辺山宇宙電波観測所を訪れました。
M106という銀河の中心にある巨大なブラックホールの存在を初めて証明した、45メートルの大口径を誇る電波望遠鏡を備える日本の電波天文台の聖地です。
ミニアンテナを操作して宇宙からの電波を捉えるとメロディーが流れました。
ツアーの最後は世界に3つしかない口径60センチメートルの反射望遠鏡がある佐久市のうすだスタードームを訪れ、昼間でも輝く星を観測しました。
参加した親子は全国でも有数の星空観測の好適地として年間を通して星空を楽しめるほか、星空関連施設が数多くある佐久地域の魅力を学び、SNSにより情報発信を行いました。
また、子どもの頃の夢を叶えた佐久地域の先輩である油井宇宙飛行士からのサプライズ・メッセージはこれからの時代を担っていく子ども達にとって大きな財産となったものと思います。
このようなことから、油井宇宙飛行士が宇宙飛行士を目指すきっかけとなった「佐久地域の星空」について親子で学び、その魅力を地域内外へ情報発信するとともに、油井宇宙飛行士のように「好き」を継続して努力する大切さを学ぶ本ツアーの目的を達成することができました。
※令和6年度長野県地域発元気づくり支援活用事業