19番目の宿、沓掛宿は現在地名を中軽井沢に変えています。
長谷川伸の小説に「沓掛時次郎」という作品がありますが、長倉公園にある沓掛時次郎碑には「千両万両枉げない意地も人情搦めば弱くなる浅間三筋の煙の下で男 沓掛時次郎」と書かれています。
沓掛宿の東側、湯川に沿った一部分に浅間山が左手に見える場所があります。
江戸からの道中、常に右側に見える浅間山がここだけ左側に見えたため、旅人の間で話題になりました。
浮世絵今昔
渓斎英泉が『木曽街道』で描いた浮世絵
壱:英泉画『二十 木曽街道沓掛駅平塚原雨中之景』国立国会図書館デジタルコレクション
弐:『中山道浪漫の旅』東編 岸本豊 信濃毎日新聞社
「湯川東岸の左浅間」
浮世絵を描いたと推定される場所から同じ方向を撮影し、現在の風景と対比