金峰山は山梨県甲府市と長野県川上村にまたがる標高2599mの山です。奥秩父山塊の主脈に位置し、日本百名山に選ばれています。奥秩父最高峰ではありませんが「奥秩父の盟主」と謳われ、かつては信仰の山として高名でした。頂には「五丈岩(または五丈石、御像石)」と呼ばれる巨岩の御神体があります。
山名の読みは「きんぷさん」が一般的ですが、長野県では「きんぽうさん」と呼ばれることがあります。
古くは「甲州御岳山」「金丸山」「幾日峰(いくかのみね、いくひのみね)」などの名を持ちました。現在の山名は、修験道の発祥である奈良県吉野の金峰山にちなみます。五丈岩に祀られている蔵王権現は、吉野の金峰山におわす蔵王権現の分霊です。