奥村土牛記念美術館は、日本画壇の最高峰にいた奥村土牛画伯の素描を収蔵した美術館です。
所蔵作品はすべて画伯からの寄贈によるものです。佐久地域で描いた作品を含め下図・書などと合わせ207点の作品を、四季おりおりに年3回 の展示替を行っています。常時45点程の作品を展示し、文化勲章をはじめとする画伯記念の品々も展示しています。
美術館は、大正時代から昭和の初めに建築された、黒澤合名会社の集会場として使われていた建物で、この建物の寄贈がきっかけとなり、画伯が戦後4年間旧穂積村(後に八千穂村から佐久穂町)に滞在していたご縁から、平成2年5月、記念美術館として生まれ変わりました。
薄い色使い、自然のままの透明感ある品性の高い土牛芸術。画伯の希望で当時の重厚な面影を残し、堅牢で趣のある日本建築の美術館。この2つの調和は、心に落ち着きと安らぎを与えてくれます。
絵の真髄といわれる素描を通して、絵一筋に歩まれ、百一歳まで画筆を執り続け、生涯現役だった「日本画家 奥村土牛」の素顔に出会える美術館です。奥村土牛画伯の「秘蔵の名作」を心ゆくまでご堪能ください。