御本尊
馬頭観音
緞帳奥に馬頭を乗せた観音を安置。立像 丈120センチメートル(非公開)。
観音堂
平安時代初期、天長年間(824-834) 第三世天台座主慈覚大師円仁が千曲川北岸「観音平」に馬頭観音を本尊として開基したと伝わる。
江戸時代中期、正徳2年(1712) 北国街道沿い「深沢」の地に移転。
昭和54年(1979) 伽藍老朽化により東漸寺に移転改築、「宇賀観音堂」と改称。
伝承
額に残る斧の傷跡
(「佐久市民新聞」令和2年)
昔、深沢の森へ出かけた木こりの目の前にかわいい小鹿が顔を出した。一向に懐かぬ小鹿に業を煮やした斧を投げつけると「キャンキャン」と鳴きながら鹿は森に逃げていったが、木こりは傷ついてやしないかと心配になり、「今日の不始末をお詫びしよう」と観音平に祀られた観音の前に立った。すると、観音の額に傷が…。小鹿は観音の化身だった。現在もこの観音の額には傷のような跡が残る。
(小諸「続むかしの話 小鹿に化身した観音」昭和63年)
行事
5月3日 縁日「観音祭り」 ※交通安全祈願
跡地
深沢観音跡地
小諸市滋野甲深沢地籍
※ 国道18号線沿い、現和服リフォーム店の敷地
所在地/納経所
宇賀山東漸寺「宇賀観音堂」
小諸市滋野甲寺林671 電話 0267-22-3274
※ 国道18号線(看板)から芝生田集落へ斜めに入り、木立の中に寺院が見える