御本尊
聖観音
観音堂
聖山に所在。堂額「郡第七番 救世尊」を掲げ、堂内に掛軸「南無阿弥陀仏」を飾る。昔、堂下で洞内めぐりをした。堂管理は横根区で当番制、参拝は横根区長に相談。
伝承
あずきとぎ
ある時、翠潭坊は横根の裏山にある無住の観音堂に登って泊まり、持参の冷酒を飲んでよい気持ちになり、お堂で寝込んでしまった。真夜中頃になると、「すいたん、すいたん」と呼ぶ者がある。驚いてそっと起き、表の格子戸から外をうかがうところ老けた大ムジナが一匹、太いしっぽで戸をストンストンと叩くのが名を呼ぶように聞こえたのであった。翠潭は戸を開けられないように一生懸命戸を閉めていた。やがて夜明け近く、麓の村で鶏が鳴くと、ムジナは諦めたように叩くことを止め、「人とって食わずか、小豆とがずか。シャキシャキ。」と鳴きながら、山の奥へ逃げていってしまった。
所在地
横根観音堂
佐久市横根 諏訪神社南東方面
※ 横根諏訪神社を目指す。神社参道から3軒程下の石碑「二十三夜塔」が参道入口の目印。
※ 竹林の中にもう一つの参道がある。また神社参道を直進し、用水路を渡ると堂裏が見える。
納経所
なし