御本尊
馬頭観音
厨子内に三尊「馬頭観音、千手観音、勢至菩薩」を安置。御開帳(午年)。
六観音
聖観音・如意輪観音・准胝観音
馬頭観音・十一面観音・千手観音。
(佐久市志刊行会「佐久市志美術・建築編」平成7年)
観音堂
岩壁の下に観音堂が建つ。小倉の山腹にあるので、俗に「小倉堂」と呼ぶ。
寺伝
江戸時代、宝永年間(1704-1709) 神津家が本尊馬頭観世音菩薩・堂宇を寄進再建。宝暦6年(1756) 休心法師が石仏百体を祈願して広く寄付を求め、馬頭観音を安置したのが始まり。旧志賀村近在に馬方が多く、「志賀越」と呼ばれる峠を越えて上州へ佐久米を運んだ馬方達が馬の無病息災や旅の安全を祈願。昭和49年(1975) 旧志賀村内から広く浄財を募り大改修。以前、フランス人僧が堂守をしていたが今は無住。
平成18年(2006) 信徒寄付により屋根等改修。信徒約310人、大世話人が管理。
付近
石造観音約100躯、地蔵菩薩/廻国供養塔、文化12年(1815) 奉納絵馬、文政8年(1825) 源平一ノ谷合戦之図 奉納額絵
伝承
七番札所、閼伽流山に対し「大閼伽流山」と称し、「大閼伽流山小倉観音堂」また「大阿伽留山」ともいう。志賀下宿の小倉小路にある大閼伽留山石標、閼伽は良く煩悩の垢を流す功徳水、留は、昔、志賀湖の水を留める意味という。
所在地
大閼伽流山小倉観音堂
佐久市志賀3200先
※ 旧志賀小学校の校舎脇を進むと参道につながる。東側の狭い道は近くまで車で入ることができる。坂路を徒歩約5分。
納経所
熊野山清浄院法禪寺
佐久市志賀本郷3462 電話 0267-67-4400