御本尊
聖観音
大昌寺本尊の座高1m余り木彫り聖観世音菩薩像、近在寺院の本尊中で一番大きい。本堂正面、五色幕が彩る須弥壇最上段に安置。古色蒼然とした相当古い作、仏師「春日」の銘がある。
寺伝
戦国時代、永世元年(1504) にできた、東光庵が基。武田軍の侵攻を受けた歴史を残し、屋根には紋所、武田菱が入る。
江戸時代、元和2年(1616) 東光庵に正安寺九世、的外応的和尚が隠居。
寛永元年(1624) 北沢村中尾根に庵を再建。大昌寺と改称し、開山。主として宗門子弟の教育の場。
文政9年(1826) 火災で焼失。
天保年中(1830-1844) 本堂建立。聖観世音菩薩像を寺に移し、本尊とした。
現住職は小諸市寺院と兼務する。
伝承
堂宇は武田軍による戦災など3度の火災に遭い、全焼したが、古文書に「観音様は灰中にあって煌々たり」とあり、観音は寺の歴史で唯一残っている宝物であるという。
所在地/納経所
諏訪山大昌寺
佐久市常和2441 電話 0267-63-2762
※ 県道脇の入口にある「佐久拾番札所 大昌寺」案内板からイチイの古樹が目印。また大林寺から山通りの近道がある。