御本尊
千手観音
本堂正面厨子の上宮寺本尊阿弥陀如来、左厨子の千手観音など三体は仏が神様の姿になって現れるという、神仏習合の考えによる新海三社神社の本地仏。室町時代の作で江戸時代まで新海三社神社の本地堂にあり、札所も同地だった。
観音堂
札所名「新海」の由来は新海三社神社。神仏判然令で新海三社神社神宮寺とともに移り、現在の本堂脇を流れる雨川対岸に観音堂が置かれた。
寺伝
神宮寺は創建年不詳、上宮太子創建と伝う。新海三社神社別当寺で神宮寺と称し、真言宗壇林、本寺無。
江戸時代、延宝4年(1676) 圓福寺(江戸愛宕)末派。明治元年(1868) 寺中の山影院と共に下宮代地籍に移転、上宮寺と称す。明治2年(1869) 大覚寺(嵯峨)末派。明治の大火で山影院など焼失、鎮火。無住、檀徒総代管理。成田山薬師寺末派。
伝承
神宮寺の跡
新海三社神社境内に神宮寺跡の標柱、三重塔が立つ。
観音堂の名残り
上宮寺境内にある灯籠礎石2基は雨川対岸に置かれた観音堂の名残りという。仁王門も雨川対岸に置かれた観音堂に向かって立っている。
行事
元旦 本堂開き
5月8日「花祭り」本尊拝観可
所在地
新海山上宮寺
佐久市田口下宮代255
※ 田口集落東、案内板により路地を進むと赤い屋根の本堂が見える。境内に駐車可。
納経所
成田山薬師寺
佐久市原467 電話 0267-62-0559