御本尊
千手観音
僧行基作と伝う。本尊として本堂内厨子に納められ安置。
前立本尊を参拝。子年生まれの守り本尊、古来より厄除け観音として信仰。
寺伝
千手院は慈覚大師開基と伝う。平安時代中期、開山の天台宗古刹。寺宝として僧西行自刻と伝う木像など。
江戸時代は甲州、上州等から、昭和時代までは川上村からも講が訪れた。立科町山部の津金寺、山梨の海岸寺と共に日本三津金寺の一つ。
伝承
津金寺の前身は、古く蓼科山麓にあり、上村へ移転した。室町時代、応永年間(1394~1428) に宿岩へ再移転。さらに十日町木伐窪(ききりくぼ)清水端へ再々移転した。十日町には室町時代、永享12年(1440) 刻銘の六地蔵幢が残る。幢は中国で幢身に経文など刻して人に示すもの、龕部は神仏を納める小さな箱。その後、現在地平林に再々々移転したという。十日町、羽黒下、平林分岐点に江戸時代、正徳年中(1711-16) の大石燈籠が残る。
住職曰く「寺に来た人は苦しみをも仏様に預けて帰っていく。それは昔も今も同じ」という。
行事
初観音縁日
1月17日頃 午前11時/午後2時
観音縁日
毎月17日 護摩法要
秋季大祭
11月17日頃 火渡り修行など
所在地/納経所
平林山津金寺千手院
佐久穂町平林263 電話 0267-86-2775
※ JR羽黒下駅から東500mほど山手に向かう。山裾にとけ込む千手院が見え、急な石段を登る。