御本尊
馬頭観音
高さ約30センチメートル木像。
第17番札所「経の岩厄除観音堂」に安置(大龍寺管理)。
(写真は地元に伝わる仏像)
観音堂
室町時代、諏訪神社境内にあった修験の別当寺で相木領主依田氏が開いたという。
明治時代初期、廃仏希釈で廃堂。
江戸時代初期、大龍寺雪憧和尚が馬頭観世音を勧請して諏訪神社近隣の沢合いに観音堂「馬頭堂」を建立したと伝う。馬頭堂は明治初年(1868)の大風で倒壊、本格的な再建はならず、宮ノ平地籍に小さなお堂を建てたと云う。宮ノ平近辺は昔から馬の産地で交通の要衝であり、馬の丈夫な成長と道中の安全を願う人々で賑わった。
その後、道路付替工事があり、お堂の場所も不明、現存しない。
伝承
星影
馬頭観音は戦国時代に一帯を治めた依田民部長繁が死んだ愛馬「星影」を供養するために作ったといわれ、馬の鞍と大龍寺に伝わる。神社境内に稀少仏「寒の坊」が残る。
跡地
観音堂跡
北相木村宮ノ平2033 諏訪神社付近 個人敷地内
※ アクセス
北相木村に入り県道東に行くと諏訪神社。相木川を渡って南相木村方面に向かう南北の道と群馬につながる東西の道が交差する付近。
納経所
京窟山円通閣大龍寺
北相木村久保2544 電話 0267-77-2422