御本尊
如意輪観音(所在不明)
寺伝
熊野山本覚寺普賢院。佐久二十一番札所熊野観音堂にある本覚寺は本学寺の表記もあり、修験道の寺とされるが、明治時代には寺の機能がなくなり、昭和時代初期の台風被害で倒壊し廃寺。平成12年(2000) 高さ2メートル程のお堂を六角流佐々木家子孫が自宅西側に再建した。
伝承
宝冠釈迦如来坐像
佐々木家に代々伝わり保管されてきた木像をお堂に奉安。木像が伝来された本覚寺家は六角流佐々木家の子孫で紀州熊野山頭首、代々法印職であった。木像は全高45センチメートル、座像高25センチメートル。室町時代永正9年(1512)銘、工人は三位、施主の源貞守、貞鎮が道守明窓等供養のため造立。仏像はおおらかな面相、全体の作ゆきも優れ、大きな四弁の反花、上敷茄子、ふっくら彫られた蓮弁上に結跏跌座し禅定印を結ぶ。宝冠や後ろの蓮弁を法衣で隠されているのが特色で光背は始めから無いと思われる。木像に関わりがある楞厳院は静岡市清水と沼津市、楞厳寺は全国で6か所ある。佐久穂町有形文化財に指定
所在地
旧熊野権現神社/現上畑諏方神社境内付近
佐久穂町上畑大門地籍
※ アクセス
旧熊野社は鳥居奥の山、現諏方社。鳥居左先は護国社。
熊野山本覚寺普賢院跡
佐久穂町上畑大門689‐イ
※ アクセス
国道141号線から上畑付近を西に入り、少し上ると大きな石鳥居。その北側の個人敷地内。
納経所
なし(佐久仏教会手拭朱印「奉拝二十一番 熊野山 如意輪観音 佐久穂町大門」)